クリエーションライン株式会社
1ヶ月で社内の稼働状況や気になることを"見える化"させる!
Project Support Office Team Cloud Technical Team General Manager
小西 貴章氏
Solution Engineering Team General Manager
平井 友彦氏
DevOps Team Director
荒井 裕貴氏
1ヶ月で社内の稼働状況や気になることを"見える化"させる!
Project Support Office Team Cloud Technical Team General Manager
小西 貴章氏
Solution Engineering Team General Manager
平井 友彦氏
DevOps Team Director
荒井 裕貴氏
顧客の変革をテクノロジーで支援するだけではなく、自らも事業構造を変革するチャレンジに取組むクリエーションライン様。変革を推進するための新しいプロジェクトに、優秀なエンジニアを携わってもらいたいと考える一方で、誰がどの仕事に、どのくらいのボリュームで携わっているのか把握出来ていなかった。また、海外メンバーを含む多様な働き方を求める社員が増えるにつれ、工数管理だけではなく、勤怠管理や経費精算なども一体化し、プロジェクト計画との統合されたツールを探していた。
…
1ヶ月で100本を超えるプロジェクトの現状を可視化・分析するためにかかっていた、膨大な集計時間を削減。定点観測用の負担が低減しただけではなく、視認性に優れるダッシュボードを活用することで、分析に時間を使えるようになった。TeamSpiritユーザ専用の充実したFAQを活用することで、1ヶ月という短期間で運用開始することができた。
「既存の概念や情報基盤にとらわれず、新たな道(技術・サービス・ビジネス)を作り出し、それをお客様へ新しい価値として提供する」を企業理念に掲げるクリエーションライン株式会社(以下、クリエーションライン)。案件ごとに最適なクラウドサービスを組み合わせて企業の情報システムの構築(SI)を遂行するIT企業だ。
同社のスピード感は業界内でもトップクラスと言えよう。たとえば、ウォーターフォール型と呼ばれる進め方が一般的だった業務系システム開発の世界に、仕様変更や設計の変更に対応しやすいアジャイル型開発や開発と運用それぞれの担当者が連携して開発を進めるDevOpsといった新しい開発手法をいち早く取り入れた。
こうした取り組みを可能にしているのは、米欧在住の海外メンバーほか最新の業界動向や技術情報を素早く得るためのネットワークだ。これにより、進化のスピードが早いIT業界の中でも最先端技術をいち早く取り込めるようになっている。
システム開発や運用に関して、まさに高度プロフェッショナル集団だと言えるクリエーションライン。ここで活躍するエンジニアをはじめ、たくさんのスタッフがその能力を十分に発揮できるようにするために活用されているクラウドサービスがTeamSpiritとTeamSpirit Leadersだ。
なぜ、このサービスを選んだのか? 同社の中核部署に所属する小西ジェネラル・マネージャー、平井ジェネラル・マネージャー、そして、荒井ディレクターに話を聞いた。
チャレンジ精神にあふれるクリエーションラインが目下取り組んでいるのが、自らの事業構造の変革、いわゆる「SI依存からの脱却」である。
創業期から海外の先端テクノロジーを駆使して、様々なプロジェクトを遂行してきたが、昨今はそこに変化が訪れているという。顧客となる部門が、IT運用管理部門だけでなく事業企画部門にも広がってきている、と言うのだ。
そうした部門からの寄せられる相談は、これまでの取り組みをさらに進化させた「データを資産として生かすプロジェクト」の推進だ。仕組みを作るだけではなく、その仕組みで蓄積されたデータを資産として生かしたい、という要望だとも言えよう。
この新しい取り組みにこそ、できるだけ多くのエンジニアに携わってもらいたい。しかし、そもそもエンジニアがどのような仕事に、どのような比率で携わっているのか把握できていないーー。
これが、工数管理や勤怠管理ができるクラウドサービスを検討するきっかけとなった。だが、彼らが本当に必要としていたものは「それぞれが単独のサービスとして存在しているものを個別の用途に応じて使う」というスタイルではなかった。
「勤怠管理だけでは見えない仕事の内容を、可視化して分析することが求められていました。だから、それぞれのデータを一括して見られるようにする必要があったのです」と切り出すのは、荒井氏だ。
さらに、昨今のトレンドである「働き方の多様化」とも無縁ではいられなかったと言う。同社の場合、当初から海外とのやり取りが多く、社内にも日本語がネイティブではないエンジニアが多数活躍していた。言語やタイムゾーンを含め、"多様性が当たり前の状態"だったわけだ。
この状況に、社員のライフステージの変化が加わり、リモートワーカーや時短勤務など、これまで以上に新しい働き方が求められるようになってきた。
内部要因だけではなく、プロジェクトスタイルの変化も影響している。プロジェクトの進行サイクルが短くなり、マルチアサインのエンジニアも増えていた。こうした状況の中でも、スピードとイノベーションを同時に求められるため、メンバー間でコミュニケーションを密に行うことが重要な場面も俄然増えてきたと言う。
プロジェクトの遂行に注力しながらも、事務作業である工数管理や勤怠情報の入力をしてもらうためにどういったツールが必要か? ここからツール選定が始まった。
導入するツールの候補について比較検討を始めたところ、工数管理ができるクラウドサービスはそれほど多くなく、加えて勤怠管理や経費精算とも連動して、計画も入力できるサービスはほとんど見つからなかったと言う。
「少し調べただけで、要件を満たすクラウドサービスはTeamSpirit以外にないことが見えてきた」と、三者は口を揃える。
「ビジネスの課題を整理してから、ツールでどこまで出来るかを調査していったため、導入の判断も素早くできました」と話すのは、導入を決めてから1ヶ月で本番運用をスタートさせた小西氏だ。
実際に導入するにあたって勤務体系を洗い出したところ、10パターン程度とそれほど数は多くはなかった。また、共通のプロジェクトコードや直接費と間接費の設定を行ない、既存プロジェクトからデータをインポートするなど、周到に準備を進めたことで、スムーズに運用を始めることができたと言う。
小西氏によると、「TS Circle(TeamSpiritユーザ専用のポータルサイト)のFAQが充実していたことで、疑問点をすぐに解決することができ、迅速に準備を進めることができた」とのことだ。
これもまた、ロケットスタートを実現できたポイントだと言えよう。
本番稼働後1ヶ月で、プロジェクト計画を司るTeamSpirit Leadersに登録されているプロジェクトは100を超えていた。集計対象のデータが相当な量になっているはずである。
もしこれを表計算ソフトなどで処理しようとすると......それだけでひとつのプロジェクトになりそうだ。
実際に、「これまでは、いざ分析しようと考えても、膨大な集計作業が必要で、集計だけで力尽きていました」と、小西氏は振り返る。
現在では、定点観測用の集計の負担が低減しただけでなく、見やすいレポートやダッシュボードのおかげで、「気になったら見る」という習慣が付いたそうだ。
「自社のエンジニアたちの稼働状況やプロジェクトの状態を確認するために集計だけで力尽きていた状況から、分析にたっぷりと時間をかけられるようになったことは大きな進歩だ」と、荒井氏はTeamSpirit導入の効果に満足げだ。
本格的な業務分析はさらにデータが蓄積されてからになるというが、導入から1ヶ月で展開されているプロジェクトとスタッフ全員の働き方の可視化が可能になりつつあるクリエーションライン。
様々なITツールを活用してきた知識と経験で自社にマッチするサービスを手に入れたことと、社内のデータという資産を活用する術を手に入れたことで、これまで以上にチャレンジングで働きやすい企業として成長していくことだろう。
クラウドインテグレーション事業、データ分析サービス事業、MSP事業