HEROZ株式会社とは

東証プライム市場上場。「AI革命を起こし、未来を創っていく」をVISIONに掲げるAIテクノロジー企業。将棋AIの開発を通じて蓄積した機械学習によるAI関連手法をコア技術とし、将棋に限らず様々な課題を解決する「HEROZ Kishin」を各産業に提供。あらゆるビジネス・ソリューションを通じて新たな未来を創造することを目指す日本のAIテクノロジー企業。

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会社名 HEROZ株式会社

住所 〒108-0014 東京都港区芝5-31-17 PMO田町2F

事業内容 AI技術を活用したサービスの企画・開発・運用

設立 2009年4月

公式ページ https://heroz.co.jp/

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【本日お話しを伺った方】

納屋 一伊 さん

HEROZ株式会社
Human Resources Division
Organizational Development Group(組織開発グループ)

TeamSpirit」の導入で従業員のワークログがリアルタイムで可視化され、プロジェクトの要員管理や労務管理が大幅に改善

「TeamSpirit」導入前と導入後には、どのような違いがありましたか。

HEROZではもともとデータを集めて業務管理をする習慣やカルチャーがあり、「TeamSpirit」の導入前から使っていたERPでも工数管理、原価管理もできていたのですが、UIやリアルタイム性に課題がありました。「TeamSpirit」の導入でよかった点は、①シンプルな操作性で勤怠情報や業務情報(勤務時間の中でどういった業務にどれだけの時間を使っていたか)といったワークログの入力やデータ収集・分析が行いやすいこと、②またその情報をレポートやダッシュボードを利用して現場の管理職レイヤーにタイムリーに展開できることです。誰が空いているか埋まっているかといった状態がリアルタイムに管理できるようになった点も大きい効果ですね。

労務管理の観点から便利になった点、改善された点はありますか。

残業時間は多くない会社ですが、社員の働く環境をより良くしていくためには、労務管理の実態をウォッチしていく必要があると考えていました。例えば、打刻の修正が多い人は誰だろうとか、いつからこういう状態が続いているのだろう・・・など。「TeamSpirit」導入前のシステムではページ遷移の繰り返しでストレスを感じていましたが、導入後はストレスなく見られるようになりました。

あとは有休取得率が上がりましたね。アラート機能がすごく効いています。世の中多くの会社がそうであるように、有給取得の促進には試行錯誤していました。本人がアラートを見て取得するようになったため、私が毎月チェックしてアラートを出す必要がなくなったのは良かったです。

今後どのように「TeamSpirit」を活用したいですか。

実は、勤怠システムの使い方ひとつでも、社員の会社に対する思いや考えが結構反映されるんじゃないかと思っているのです。勤怠ルールを守る・守らない、こちらからの要望に関してレスを早くしてくれるかどうか、その人のコンディションも関係してくるでしょうし、それこそ退職予兆といった要素も潜んでいたりします。社員の声なき声を拾うために「TeamSpirit」を活用していきたいと思っています。

ワークログを全社員で活用し人事評価業務を変革。360度評価の被評価者はワークログをもとに自動で選定。

HEROZでは全社員がワークログ管理を行っていると伺いました。

はい。フィーが発生しているプロジェクトはもちろんですが、それ以外の社内プロジェクトも細分化してログを入れるようにしています。例えば、メンターとの1on1、評価業務(自己評価、上長による評価)といった業務もワークログを記録するようにしています。

評価業務について、ワークログをどのように活用されていますか。

管理職が評価業務にどれだけ時間を割いているのかを見るようにしています。特定の管理職に評価業務が偏っていた場合、おそらく評価フローにボトルネックがあると考えて評価業務が集中する理由を分解して解消する、といった風に活用しています。

具体的にお話ししますと、評価プロセスの中でいちばん時間がかかるのが面談です。ワークログを分析すると、管理職層に面談のログ(時間)が集中していることが見えてきました。これまでの冗長的なプロセスを改善し、より効率的な評価の仕組みを構築することを計画しています。忙しい管理職が本当に必要なことに時間をかけられるように、ワークログのデータを参考に改善活動を行っています。

エンジニアやコンサルタントメンバーの人事評価についてもワークログを活用されているとお伺いしました。

はい。原価管理だけでなく人事評価にもワークログを活用しています。例えば、一人のメンバーが複数のプロジェクトを掛け持ちしている場合、業績貢献を正しく評価するために、プロジェクトの稼働実績で業務貢献の割合を算出して評価を決定するという方法を採用しています。さらに、360度評価の被評価者の決定は、「TeamSpirit」のワークログを基に自動で選定しています。この自動化ツールは社員が作りました。

TeamSpirit」の良さはデータ活用の柔軟性の高さ。仮説を立て、問題解決を考える時間が増加。

ワークログデータ活用について、具体的にどのような点で業務の質が向上したと感じていらっしゃいますか。

労働時間を管理するなかで、社員ごとに、勤務体系、残業時間、深夜・休日の勤務の実績や、時間外労働が法定基準を超えていないかなど、レポート機能を見ればわかりますよね。これが非常にありがたくて、以前のように余計なExcel計算をしなくて良いのが大きかったですね。

あと、原価管理の部分ではプロジェクト毎の工数と各従業員の人件費を掛け合わせるとプロジェクト毎の労務費配分が出せます。「TeamSpirit」導入前は、そのデータを出すのが面倒だったのですが、現在はレポートを抽出して貼り付けるだけで良くなったので、そこの手数は減ったと思います。社内の組織や構成が変われば、データの抽出の仕方も変わるのですが、レポートの検索条件を少し変えれば良いだけので、ずいぶんラクになったと感じています。オペレーションに時間を割くよりも、考える時間や問題解決の部分で自分の頭を使う時間が増えたと思います。

納屋様は、もともとデータ分析が得意なほうではないと仰っていましたが、「TeamSpirit」はデータ分析に役立っていますか。

そうなんです(笑)。「TeamSpirit」の良いところは、必要なデータをそのときに自分で取り出せることです。他社サービスだとある程度レポートの形式が制限されているものが多いのですが、「TeamSpirit」は柔軟性が高いと思います。年毎・月毎の時系列データだけでなく、他の要素データと紐付けて在職者・退職者の比較分析などもやっています。自分で仮説を立てて、データを引っ張ってくることで課題の発見や解決につなげています。

最後に、HEROZ様における労務(勤怠)管理において、今後もっとこうしていきたいと思っていることがあれば教えてください。

勤怠管理は、もちろん会社の義務で人事やマネージャーの仕事だと思われがちです。セルフマネジメントやキャリアという点で社員の皆さんにとってもメリットのある情報なのですが、それがなかなか伝わっていないように思うんですよね。

そもそも労働法の話って社員はそこまで詳しくないし、何をしないといけないか、何をやってはいけないか、働いていることがどうお金とつながっているかの理解はどちらかといえば浅いので、そこの理解をもっと深めていきたいなと思っています。労働法的にやってはいけないこと、協力してもらいたいこと、みんなの権利をもっとシェアしていきたいですね。勤怠管理の意識を高めてもらうのと労働時間の大切さをわかってもらうことで、もっと働きやすくなるし、働くことのストレスを減らしていければと考えています。

〜納屋様、お話を聞かせていただきありがとうございました!〜

■「TeamSpirit」サービス紹介ページ

https://www.teamspirit.com/ja-jp/