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新しい記事フルリモートで働くエンジニアのオーバーワークを見回り、採用・教育の時間を生み出すダッシュボード

新しい記事フルリモートで働くエンジニアのオーバーワークを見回り、採用・教育の時間を生み出すダッシュボード

本企画では、働き方改革プラットフォーム「TeamSpirit※」でリアルタイムに収集したワークログから社員の働き方を可視化し、データを分析・活用することで生産性の向上につながる効果的なタイムマネジメントを行なっている事例を紹介します。 ※勤怠管理、工数管理、経費精算、電子稟議、社内SNS、カレンダーなど、社員が毎日使う社内業務を一元化したクラウドサービス

100人いれば100通りの使い方ができるダッシュボード。 チームスピリットのマネージャーが実際に活用しているダッシュボードをご紹介します!

今回は、QA(品質保証)チームのマネージャーをつとめる生井 龍聖さんにエンジニアチームでの活用方法をお話してもらいました。

【QA(品質保証)チーム】

TeamSpirit EXの開発部門の中でクオリティアシュアランス(品質保証)にかかわるあらゆる検証をして、その結果をレポーティングするチームです。チームには7名のQAエンジニアが所属しています。年3回行われるアップデートで搭載される新機能をはじめ、ユーザビリティや性能の検証、レポーティングで、通年においてオーバーワークになってしまうことも。マネージャーの生井さんは、リモートワークでメンバーの勤務状況を確認するためにダッシュボードを活用しています。

トラブルや損失をなくす大事な砦、専門職であるQAエンジニアの忙しさを可視化。

—品質保証に特化したエンジニアの仕事について教えてください。

TeamSpiritは3ヶ月に1度、シーズンごとにアップデートします。新しい機能の検証もしますが、改修をしたときに以前の機能が壊れていないか、これまでの機能が正しく作動するかの検証も必要です。

毎回同じことを確認する必要が出てきた場合は、そのテストを自動でできる仕組みをつくったり、画面を開いたときの秒数とユーザーの離脱率の関係性を図るための性能測定用ツールをつくってモニタリングをしたりもします。製品をつくるのとは少し違うのですが、ないとトラブルや損失につながる仕事です。

—ダッシュボードをつくろうと思ったきっかけはありますか?

2020年からフルリモートワークで開発を行うようになり、メンバーの勤務状況が確認しづらくなりました。品質保証に携わるQAエンジニアの仕事は、新しいバージョンや新しい機能をリリースする前は特に忙しく、さらにリリース後も次のリリースに向けて稼働しています。言ってみれば、終わりのないマラソンを走っているような仕事です。そこで考えたのは、なるべく山をつくらないようにすること。メンバーが一生懸命走るために、ペースメーカーを担うのもマネージャーの役割のひとつだと思います。オーバーペースになっていないか、なにか不調をきたしていないか、いち早く気づいてあげることが大事です。無理して走り続けると疲労や不満もたまりやすくなり、さらにリモートワークとなると、悩みを聞く機会も減ってしまいます。そこでこのダッシュボードで、オーバーワークになって困っている人がいないか見回りたいと思いました。

QAエンジニアの採用は決して容易ではありません。品質保証という専門分野であること、さらに採用後の教育コストを考えると、なるべく長く働いてもらうための環境づくりは非常に重要です。もともと真面目な人を採用するようにしているので、頑張り過ぎてしまう傾向があります。だからこそ、オーバーワークにならないように、休暇をきちんと取れるようにすることを意識しています。忙しくて有休が取れずに有給取得可能日数が消滅してしまうとメンバーのテンションが下がってしまうので、その前に対応するのもマネージャーの仕事だと考えています。

メンバーの超過時間、有休取得の状況を見て、今の「大変さ」にいち早く気づいて声をかける。

—具体的にカスタマイズしたダッシュボードについて教えてください。

今回のダッシュボードは、リモートワークで把握できない勤務状況を確認するためにつくりました。見ているのは、メンバーの稼働確認、勤務状況、休暇予定、採用、教育工数の投下確認です。

最初から作り込んだわけではなく、必要だなと思ったものをその都度足してきた感じですね。各メンバーのフレックスタイム制の所定労働を超えた時間のモニタリングをしているのですが、超過時間を設定して、それを超えると黄色や赤色で表示するようにしています。

—ダッシュボードを活用してどのようなマネジメントを行っていますか?

業務負荷が高いメンバーや、長期間休みを取得できていないメンバーが可視化できるようになったので、問題になる前に察知できるようになりました。月の残りの営業日と判断して著しく負荷が高いメンバーについては、ほかのメンバーとの業務を分担する機会を設けて分散させています。

勤務時間や有休取得のことでメンバーに声をかけるタイミングを図るために打刻状況も見ます。フレックスタイムを導入しているので、いま仕事中なのかどうかを確認するために。あと、このダッシュボードでメンバーが休暇申請を出しているかも把握できるようにもしています。ほかにも2週間に1回、1on1の個別ミーティングをしているので数字で見えてこない部分を確認するようにしています。休みを取れていない場合は、全体の業務から休暇の取れるタイミングを伝えたり、余裕のある時期に休暇を取るように推奨したりしています。

採用や育成に関わる、エンジニアとして意義のある仕事を増やしていく。

—このダッシュボードを使ってみて気づいたことはありますか?

最初は働きすぎていないかということに気を配って見ていたのですが、追加でOKR(目標管理)と採用、育成にあたったものなど、チームビルディングに使ったものについても工数をつけてもらうようにしました。具体的には、採用候補者に訴求するためのブログの執筆や、技術カンファレンスへの参加、社内での勉強会の準備・実施に費やした時間です。

例えばブログを書くと、採用におけるスカウトの返信率が跳ね上がる傾向にあります。5年続けているからというのもありますが、止めてしまうと返信率が下がると感じています。

私は会社でひとり目のQAエンジニアなので、採用につながる業務を積極的にやっていますが、ほかのメンバーにも勧めています。ブログの執筆は自分のスキルアップにもキャリアの肥やしにもなります。何気なく書いた記事によって、執筆したメンバーに憧れて入社を希望してくれる人もいます。これは素晴らしいことだからと動機付けしてやってもらっています。

ワークログで通常業務だけでなく、目標管理・採用・育成等にかかる時間をタグ付けし、ダッシュボードでモニタリングできる仕組みを構築

—最後に、マネジメントをされている方にメッセージをお願いします。

エンジニアの場合は、仕事に対する時間の掛け方がスキルによって異なってくるため、ほかのメンバーの働き方を真似ることで効率的な働き方ができるとも限りません。教育にかけるインプット量を増やすことで、個々のスキルを上げるためにダッシュボードを活用するという手もあると思います。

最初は気軽に小さく始めて、これがあったら良いかなというものを追加して、自分に便利なようにつくってみてください。そしてメンバー一人ひとりと話をするときに役立てていただければと思います。

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